2018年 04月 24日
ビアンキの動物物語にキクイタダキを主人公にした短編がある
【北海道野鳥歳時記】藤巻裕蔵・百武 充 編より
『ビアンキの動物物語にキクイタダキを主人公にした短編がある。
フクロウにねぐらをおそわれ仲間三羽を殺されてしまったキクイタダキが翌日フクロウを見つけると、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キバシリたちと一緒になってさわぎたて、カケスやカラスの助けでこのフクロウを自分たちの森から追い出す話である。
小鳥たちが日中フクロウを見つけると、そのまわりに集まってさわぎたてるのは実際に観察されることである。ビアンキは森の鳥たちの生態を的確にとらえ、これを土台にキクイタダキのもつひよわな感じをうまく生かして物語をつくりあげている。
ここでキクイタダキが悲劇の主人公になったのも、カラ混群の中にみられる鳥ではこの鳥がもっとも弱そうに見えるからであろうか。----- 藤巻裕蔵 著』
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『ビアンキは、1923年に「森の小さな家」でデビュー。作品に「子ねずみのピーク」、「森の新聞」などがある。これらはロシアの野山を舞台にした動物文学で、同じジャンルで活躍したことから、しばしばアメリカのシートンと並び称され、著書は200冊を超える。』ウェブ検索より
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苫小牧研究林にて(2018/03/27 撮影)
by gogo3jihh
| 2018-04-24 05:52
| キクイタダキ