2017年 12月 04日
アトリは集まる鳥を意味し、古事記の時代から知られる
【日本野鳥歳時記】大橋弘一 著より
『アトリは《古事記》や《日本書紀》の時代から知られる古い鳥のひとつです。
当時の表記は「臘觜鳥」「足取」「阿等利」「臘子鳥」といった例が知られ、いずれも「アトリ」または「アットリ」と読み、「集まる鳥」を意味していました。』
『ともあれ、アトリは奈良時代から大群をつくる鳥としてよく知られていました。確かに、冬から春先にかけて、アトリは数百、あるいは数千、時には万単位もの数が群れを成すことがあります。』
先年のこと、まだバードウォッチングの趣味を始める以前でしたが、ハイキングで訪れた山の明け方の空を黒い塊が、巨大な竜のようにうねりながら移動する光景を見ました。
その巨大な流れが頭上にやって来ると、それは無数の小鳥の集団でした。
ただただ呆然と見つめるだけでしたけれど・・・いまふり返ると、きっとアトリの群れに違いなかったと思っています。
最寄りの鳥見ポイントにて(2017/11/29 撮影)
by gogo3jihh
| 2017-12-04 06:01
| アトリ