その時の救い主がルリビタキでした

【 日本の自然 】 串田孫一 著 より
『 ---略--- 頂上を踏んでからの野宿ならば多少天気が悪くなりだしても気が楽なのですが、登りにいっこうにはかどらないうえに雪が舞い出して来たので、諦めて自分のつけてきた足跡どおりに下って来ました。麓まで戻ってきた時に、再び天気はよくなって、日が照りだして、あたりの風景が大層優しい色に染まりました。考えていたように歩けなかった山を去って行く気持ちには惜しいような、苛立たしいような、何か救われたい気分でいっぱいになります。
その時の救い主がルリビタキでした。この鳥も、もともと、もっと高いところに住む鳥ですけれども、秋の末には里近い林に移り住んでいて、そろそろいい声を聞かせ出している時だったのでしょう。ヴァーミリオンとジョンヌ・ブリヤンの春の浅い茫々とした眺めの中に、美しいその青が、翼を得た宝石のように見えました。』


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私も、若い時分は一所懸命に山々を巡り歩きましたが、いよいよ体力の衰えを覚え、山登りと云えるような旅に出るのは年に一、二度あるかないかのこの頃です。いつのまにやら、登山にかわり、野鳥観察・撮影の趣味に没頭するようになりました。

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そんな中、親しくさせて戴いている方々からせっかく頂戴した情報をもとに出かけても、狙いの野鳥を探し出せず、泣きそうな心持ちになり、歩き疲れ、いよいよ途方にくれベンチに腰降ろしたときに、ふと傍らの茂みにルリビタキを見つけた心持ち。



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山歩きとは違いますが、串田さんの文章を想い出して、なにやら苦笑いしたものでした。


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遠出先の都市公園にて(2016/02/22 撮影)
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by gogo3jihh | 2016-02-29 07:33 | ルリビタキ

人生午後3時(gogo-3jih)紀伊半島の山間から野鳥メインに発信。身近な自然風景に綴られる、野鳥のいきいきした表情が撮れたらイイネ!リンク・フリーです、どうぞ、ご自由になさってください。


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