2015年 08月 28日
カッコウは、托卵相手の新規開拓に迫られる
『カッコウのメスは繁殖期間中に十数個ほど、托卵のできる巣がたくさんあればより多く卵を産み、25個も産んだ記録があるそうです。
最近は、護岸工事、太陽光発電システム設置、宅地造成などで葭原が減少、環境の変化により生息していたモズやヨシキリが居なくなるので、これらをあてにしていたカッコウは別の場所で托卵相手を見つけなければなりません。
また、従来の托卵相手に警戒されて、彼らの集中攻撃を受け巣に近づけなかったり、苦労して卵を産み付けても、神経質なウグイスなどは怪しげな卵が入っていると、さっさと巣を放棄してしまいます。
そこで、カッコウは托卵相手の新規開拓に迫られ、昨今は、オナガを狙うこともあります。オナガはノンビリ屋のため、自分の卵より小さいカッコウの卵があっても気にせず抱卵してしてしまうそうです。
一見、簡単・楽チンそうな托卵ですが、成功率はきわめて低いようです。成功率が高ければ、あっという間に托卵を企てる鳥ばかりになってしまいますが、そんな極端なことにならず、自然は実に絶妙なバランスで成り立っているのですね。』
参考文献【「あっ!」と驚く動物の子育て】長澤信城 著、講談社
野付半島にて(2015/06/23 撮影)
最近は、護岸工事、太陽光発電システム設置、宅地造成などで葭原が減少、環境の変化により生息していたモズやヨシキリが居なくなるので、これらをあてにしていたカッコウは別の場所で托卵相手を見つけなければなりません。
また、従来の托卵相手に警戒されて、彼らの集中攻撃を受け巣に近づけなかったり、苦労して卵を産み付けても、神経質なウグイスなどは怪しげな卵が入っていると、さっさと巣を放棄してしまいます。
そこで、カッコウは托卵相手の新規開拓に迫られ、昨今は、オナガを狙うこともあります。オナガはノンビリ屋のため、自分の卵より小さいカッコウの卵があっても気にせず抱卵してしてしまうそうです。
一見、簡単・楽チンそうな托卵ですが、成功率はきわめて低いようです。成功率が高ければ、あっという間に托卵を企てる鳥ばかりになってしまいますが、そんな極端なことにならず、自然は実に絶妙なバランスで成り立っているのですね。』
参考文献【「あっ!」と驚く動物の子育て】長澤信城 著、講談社
野付半島にて(2015/06/23 撮影)
by gogo3jihh
| 2015-08-28 15:51
| カッコウ