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街ゆく人々の首から獣の襟巻きが消えた

『 前略 --- どろ亀流に、キツネが増えた背景を解釈してみよう。終戦後、キツネの毛皮はご婦人の襟巻きとして値が上がり、捕獲数が急に多くなったが、その反動としてかその後のキツネの捕獲数は急に減っている。日本人の暮らしが豊かになると、ミンクなどに押されて、アカキツネの毛皮の人気ががた落ちとなった。この流行の変化がキツネの数を増やす大きな原因となった。
また、番犬はみんなつながれているし、野良犬もめったにいない社会となった。それで、キツネは野山から自由に降りてきて、人間の捨てたものを食べている。スキーで歩いて見ると、雪上のキツネの足跡からこのことがよくわかる。さらに、野生動物とつきあいたい人びとが多くなり、餌づけをして楽しんでいる。ついには車道に出てきて餌をねだるキツネまで現れるようになった。
このような理由から、キツネが増えて、その結果ウサギが著しく減少した。--- 後略 』
また、どろ亀先生は、こうも仰っておられました。
『毛皮の染色技術の進歩でアカキツネの毛皮がミンク風の黒系統に染められ人気が出てキツネの捕獲数が増えたりもした。』
------ 【樹海に生きてーどろ亀さんと森の仲間たち】高橋延清 著(昭和59年4月《健康》に執筆)より

そして、昨今の自然・野生動物保護のご時勢からか、街ゆく人々の首から獣の襟巻きが消え、おのずとキツネの捕獲数が激減した結果でしょう、道内を旅すれば、行き先々で、キタキツネとの出会いがありました。

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旭川市内の公園にて(2015/06/08 撮影)
by gogo3jihh | 2015-08-26 08:14 | Today, what now?

人生午後3時(gogo-3jih)紀伊半島の山間から野鳥メインに発信。身近な自然風景に綴られる、野鳥らのいきいきした表情が撮れたらイイネ!リンク・フリーです、どうぞ、ご自由になさってください。


by gogo_3jih
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