2016年 04月 18日
一人静は吉野山中で義経と別れた後の静御前の孤独をしのび名づけたもの
『 元来が野よりも山に似合う花である。野に咲き終わっても、山中ならまだ十分にこの花は見られる。--- 中略 ---
【一人静むらがりてなほ淋しけれ】・・・加藤三七子
一人静は吉野山中で義経と別れた後の静御前の孤独をしのび名づけたものといわれる。その後捕らえられ鎌倉に引かれ、頼朝の前で義経を恋う舞を見せた話は《吾妻鏡》に出る。時の権力者を顔色なからしめた女の純愛に対し、義経の方は安気なものだ。《義経記》によれば、福井市の辺でこの山奥に有名な平泉寺があるからと見学に出かけた。しかも女房連れと来ている。《勧進帳》の弁慶ならずとも棒で殴りたくなるだろう。昔からどうも男は不実と相場がきまっていたようだ。』【女ひと四季】高橋 治 著、絵=風間 完 より
以前、奈良県と三重県の県境に聳える三峰山(みうねやま)を登ったときに偶然見つけたヒトリシズカの群生地、今季も訪ねました。
廃道となって久しい杣道沿いの斜面、ほの暗い杉木立の林床を漂うように咲く白花を見るにつけ、なにやら静御前の面影を彷彿とさせられるような心持がしました。
三峰山’みうねやま)にて(2016/04/17 撮影)
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【一人静むらがりてなほ淋しけれ】・・・加藤三七子
一人静は吉野山中で義経と別れた後の静御前の孤独をしのび名づけたものといわれる。その後捕らえられ鎌倉に引かれ、頼朝の前で義経を恋う舞を見せた話は《吾妻鏡》に出る。時の権力者を顔色なからしめた女の純愛に対し、義経の方は安気なものだ。《義経記》によれば、福井市の辺でこの山奥に有名な平泉寺があるからと見学に出かけた。しかも女房連れと来ている。《勧進帳》の弁慶ならずとも棒で殴りたくなるだろう。昔からどうも男は不実と相場がきまっていたようだ。』【女ひと四季】高橋 治 著、絵=風間 完 より
以前、奈良県と三重県の県境に聳える三峰山(みうねやま)を登ったときに偶然見つけたヒトリシズカの群生地、今季も訪ねました。
廃道となって久しい杣道沿いの斜面、ほの暗い杉木立の林床を漂うように咲く白花を見るにつけ、なにやら静御前の面影を彷彿とさせられるような心持がしました。
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by gogo3jihh
| 2016-04-18 05:49
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