2015年 07月 16日
詩人・更科源蔵氏の叔父、鉄太郎さんは「キツネを化かした話」をよく自慢にしていた
『詩人・更科源蔵氏の叔父にあたる更科鉄太郎さんは、「キツネを化かした話」をよく自慢にしていたという。
明治のはじめ、弟子屈(てしかが)にいたころのことだ。まずサケの頭をテンプラにする。これを縄でしばって肩にぶらさげ、近所の林の中をひとまわり歩いて帰る。夜になったらこのテンプラを窓の外に出し、一方の縄のハシを鉄太郎さんの頭にしばりつけて寝る。
真夜中、縄が頭をゆり動かす。キツネがうまくだまされてやってきたことを、自分で知らせているのだ。鉄太郎さんは、用意しておいた鉄砲をそっとかまえ、窓口からズドン・・・。
むかしのキツネはこれほど「純情」だったし、数もたくさんいた。』
------【きたぐにの動物たち】本多勝一 著より
北海道、神楽岡公園にて(2015/06/08 撮影)
明治のはじめ、弟子屈(てしかが)にいたころのことだ。まずサケの頭をテンプラにする。これを縄でしばって肩にぶらさげ、近所の林の中をひとまわり歩いて帰る。夜になったらこのテンプラを窓の外に出し、一方の縄のハシを鉄太郎さんの頭にしばりつけて寝る。
真夜中、縄が頭をゆり動かす。キツネがうまくだまされてやってきたことを、自分で知らせているのだ。鉄太郎さんは、用意しておいた鉄砲をそっとかまえ、窓口からズドン・・・。
むかしのキツネはこれほど「純情」だったし、数もたくさんいた。』
------【きたぐにの動物たち】本多勝一 著より
北海道、神楽岡公園にて(2015/06/08 撮影)
by gogo3jihh
| 2015-07-16 07:49
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